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雑誌プレイボーティング     編集長の日記   


by playboating

脱臼のきっかけ

肩の方ですが、片腕生活にもだいぶ慣れてきました。
(こんなのに慣れてもしょうがないですが)
まだ簡易ギブスを装着しているのですが、年末には外れる予定です。
その後は、リハビリです。ここからが、苦しみの本番かもしれない・・・。

さて、今回、手術をしたのは脱臼が癖になっていたから。
自分の周りにもけっこう肩を外した経験をもっている人がいる。
(軽く2ケタはいってます)
また、その中で、反復性の癖になっている人もめずらしくはない。
そう、カヤックは、「肩の脱臼」という危険性が高いスポーツなのだ。

パドラーのみんなが、この危険性から、回避出来れば思うのだが、
今回、自分の事例を紹介しよう。

まず、初回の事故。
自分がカヤックを始めて3年目くらいだったと思う。
四国・吉野川に頻繁に遠征に行くようになっていた頃だ。
場所は小歩危の「森囲いの瀬」
左岸いっぱいにルートを取り、沈。浅くて川底にパドルか、もしくは肩を直接ヒット。
その衝撃で外れた模様。また、同時に顔面も打っていて、唇を3針縫うケガもした。

初めての経験だったし、痛みはあるが、何が何だが自分でもわからない。
まだ瀬の途中だったし、泳ぐことに危険を感じたので、夢中でロール。
肩は外れてもロールはできるもんだ。
しかし、起きてもパドリング出来るはずがない。そして肩の異常な痛み・・・。
僕の異様に気づいた仲間がすぐにレスキューに駆けつけてくれたが、
顔面血だらけの姿に、そちらを心配していた。
吉野を知っている人ならわかるだろうが、深い渓谷である。
遥か頭上にある道路、田舎ゆえに病院までの道のりは長かった。

2回目はすっかり忘れたころにやってきた。
利根川・諏訪峡のヘブンホール。
関東大会の予選での出来事。
このホールは今では消滅したが、やられ系のホールで有名だった。
皆が、なかなか攻められずに手こずっている中で、
自分はグルングルンにボートを振り回す。
いえ、コントロールしていませんから・・・。
揉まれて脱臼。
この時もロールで起きた。なんせ、諏訪峡を泳ぎたくないですからね。
予選成績は2位。トップの仲間入りが出来るようになった頃で、
病院に運ばれながら、決勝の時間に間に合うだろうか?
などと考えていた。(もちろん、決勝は漕いでませんよ)

3回目は2000年の関東大会前日の練習中。
地元長瀞・スピンホールだ。
自分にとって、一番、キレのある頃だった。
ホールアウトして、下流の浅瀬で肩をヒット。
下流は流されても安全なので、この時は脱して助けてもらいました。

大会に対しては地元だし、自信があった。
翌日の大会当日朝、ボートを浮かべ漕いでみる。
出場出来るだろうか?
それが無理であるとわかるには、ワンストロークで十分だった。
今、考えれば無茶なことは分かり切っているのだが、
当時は、腕は折れても、心は折れなかったんですね。
懐かしい思い出です。

それ以降、この8年間カヤックで外れた事は1度もありません。
防ぎようがない場合もあるでしょうが、肩に負荷をかけないパドリングを身につけたと思います。
しかし、意識して防げるのとは裏腹に、この8年間で10回以上は肩を外している。
すべて、日常生活の中でだ。物を取ろうと腕を回した時、寝ている時、車の運転中、時には笑って外れた事もあった。
なんで??と思うかもしれないが、すべて緊張がない時だ。
筋肉は緊張していないと、守ってくれない。リラックスしている時なんて、もう防ぎようがない。そこまで、靭帯はゆるんでいたんですね。

なので、脱臼経験者でも、ここまでひどくなければ、手術の必要はないでしょう。
トレーニングである程度の補強は出来ると思います。。
そして何よりこんな経験はしないことです。

僕の実例では、
1)浅瀬で肩またはパドルを打った。
2)強烈なホールで巻かれた。
というのが原因です。皆さん、気をつけましょう。
あと考えられるのが、
3)ロールの時
4)ハイブレスした時
です。特に3)では脱臼まではいかないでも、肩を痛めた経験がある人は多いようです。

次の機会では、そういう時にどうすれば防げるかをコメントしますね。
by playboating | 2008-12-25 15:04 | リハビリ生活